2月17日(土)
本日はひなまつり会を参観していただきありがとうございました。衣装の準備等もお世話になりました。子ども達がたくさんのお客さんの前で堂々と演技することが出来、この1年間の成長をしっかりと感じることが出来ました。
ひまわり組の今年の劇は、「はなさかじいさん」に挑戦しました。今日の本番に至るまで、子ども達はどのように感じ、演じるようになったか綴ってみたいと思います。
まず、なぜ「はなさかじいさん」の話を選んだのかということです。園で日本昔話のビデオを見る機会が多かったのですが、「はなさかじいさん」のビデオを見ると毎回大爆笑が起き、「もう一回見たい。」と何度も言われました。そんなに好きなら劇にしてみてはと思ったのがきっかけです。
「はなさかじいさん」の絵本も何種類か読みました。本によっては犬の名前も違いますし、終わり方も微妙に違います。その中で、何が出てきたかをクラスで話し合いました。最初は登場人物が出てきましたが、話し合っていくうちに「小判」「灰」「臼」と登場する物が出始め、「ポチの墓」「家」「お月さま」と沢山意見が出ました。「お月さまって、でてきた?」と聞くと「ビデオで涙を流していた。」と言われ、もう一度子ども達と一緒に確認することもありました。
そして、その中で自分は劇で何をしたいかを一人一人考えました。すると、去年の「ジャックと豆の木」のお手伝い役を覚えていた子ども達からは、「お手伝いをしたい。」という声が上がりました。今年はお手伝いの役は作らないつもりでしたが、子ども達の気持ちを汲み取り、取り入れることにしました。また、「小判」がいいと選んだ子どもには、どんな衣装にしようか悩みました。それから、「ポチの墓」をしたいと言った子どもはどのように登場させようか考えました。劇の練習が始まり、子どもの動きを見ながら台本や音響も2、3回変更して今日の本番ということになりました。
「はなさかじいさん」の話の見せ場は灰を撒いて桜が咲くところです。どのように表現すればよいか考え、ここはお手伝いさんの見せ場として舞台で早変わりをしてみてはと思い、黒ベストもリバーシブルで作成しました。練習の時からベストと帽子を被り早変わりに挑戦しました。練習中、早く着替えることが出来ず困っている友達のベストを、横から直してあげる優しい姿も何回も見られました。
今日は今までの中で、一番声も大きく、子どもたち一人一人が自分の役割をしっかりと演じ切ることが出来、立派な劇になったと思います。「はなさかじいさん」の話の世界に入り込み、素敵な時間を過ごすことが出来ました。
もうすぐお節句ですね。久し振りに全員揃ったので雛飾りの前で写真を撮りました。一緒に撮ろうと友達とポーズを撮ったり、一人で決めポーズをしたり、園で撮る節句の写真も最後だなと思いながらシャッターを押しました。
担当:大下